老子から学ぶ「目標達成までに"諦めない"心のあり方」
原因の種まき
結果という花
老子は2500年前に中国にいたとされている人物です。
この古代中国人の思想が20世紀の欧米社会に蘇り、
Zen(禅)、マインドフルネス(瞑想)という形で、
今では、日本の書店、メディアでも少しずつ
取り上げられています。
老子が説く「道」(TAO)とは何か、
老子の文献を読んでも解釈が難しく、
人によって捉え方が異なります。
私は、老子の考え"TAO"とは、
無為自然の考え。すなわち、
「人の知恵であれこれ考えないで、
自然の摂理(道=TAO)と息を合わせ、
そこから生き方、あり方を見つめ直す」
抽象的ですが大まかにこのような考え方だと感じています。
老子は、頭で考えようとせずに、
「自然の成り行きに身を任せる考え方」
をベースに様々な教えをこの世に残しました。
私たちには、人それぞれ達成したい目標があります。
-なりたい自分
-手に入れたいモノ
-素敵な異性との出会い
人によって目標、成功したいことは違います。
しかし、目標が大きいほど、達成が難しく、
多くの人は途中で諦めてしまっています。
諦めてしまうと、どのようなことが起きるのか。
自分の否定、自己嫌悪かもしれませんし、
上手くいっている人への嫉妬、否定が原因の
人間関係、経済面などのストレスが起こるかもしません。
多くの人が悩んでいる、
「途中で諦めてしまう」
この問題に対してどのように向かい合えば良いのか。
2千年以上も地球で語り継がれてきた老子の教えから、
今回は「バランス」というキーワードに焦点を当て、
あなたの心のエンジンをカスタマイズします。
2000年前から語り継がれる
老子が説く自然界の絶対法則
原文
曲則全、枉則直。窪則盈、敝則新、少則得、多則惑。
訳文
曲がることで生を全うできる。屈むことで伸びることができる。窪めことで満ちる。破れることで新しくなる。少ないことで得られ、多ければ迷う。
曲がることで、より伸びることができる。
窪みがあるから、満たすことができる。
ないことで、新しく得られ、
多すぎると、迷ってしまう。
この考え方は現代の私たちの
生活にも当てはめることができます。
身長が伸びる時に、成長痛がくる様に
物事を成し遂げる前には、試練がある。
水が欲しければ、器を用意しなければ、
水は入りません。
物事には、
プラスの面と、マイナスの面が必ずあります。
身長が低い人もいれば、高い人がいる
お金持ちの人がいれば、貧乏人もいる
明るい人もいれば、暗い人もいます。
プラスと同じだけマイナスがあるので、
世界はバランスが取れているのです。
原文
跂者不立、跨者不行。自見者不明、自是者不彰。自伐者無功、自矜者不長。
訳文
爪先立ちの者は立っておられず、大股で急ぎ足の者は遠くまで行けない。
自分を見せびらかす者はものが見えず、自分が正しいと思い込んでいる者は世を明らかにできない。
原文
將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。
訳文
縮めてやりたいなら、必ずしばらく張っておくことである。
弱めてやりたいなら、必ずしばらく強めておくことである。
あなたには、何かしら成し遂げたいことや目標があると思います。
素敵な異性と出会いたい、
お金持ちになりたいなど、
人それぞれだと思います。
しかし、多くの人は目標が達成される前に、
諦めてしまいます
なぜかというと、
辛いからです。
新しく目標を達成するには
時間がかかるし、知識や経験を
積まないと、達成できないからです。
老子が言うには、それは当たり前のことなんです。
自然の摂理では、必ず、陰陽、原因と結果があり、
何かを達成すると言う"結果"があるのであれば、
結果に対する"原因"作りが必要なのです。
何かの資格を受かりたくても、
勉強しないと、知識は身につかず
試験には合格しません。
自分が行った結果に対するタネ蒔きの質と量
の分だけ絶対に結果が出るというのが宇宙の法則
これが一つの道=TAOの考え方
自然にの成り行きに身を任せるとは、
宇宙の原因と結果、隠と陽の法則に従うことなのです。
行動した分だけ、必ず結果が出ます。
もし、頑張っているのに、ちゃんと結果は出るのだろうか
と不安になる時があったら、
老子のTAOの教えを思い出して、宇宙の陰陽の法則を
自分の身近な出来事に当てはめて、再確認してはどうでしょうか。